【咲SS】菫「射貫いたつもりが射貫かれた」後編

遡ってインターハイ決勝直後

淡「あ、いたいた。おーい」

穏乃「あれ、白糸台の・・・」

淡「大星淡よ」

穏乃「私は高鴨穏乃」

淡「穏乃か・・・シズでいい?私は淡って呼んで」

穏乃「うん」

淡「準決勝、決勝とも凄かったよーシズ」

穏乃「淡こそ、結局2回共稼ぎ負けたし」

淡「でも私がここまで苦戦したのテルー以外で初めてかも」

穏乃「チャンピオンと同列に言われると照れるなあ」テルダケニ

淡「でも凄いよね阿知賀って」スルー

淡「菫先輩の射貫きも躱すし、たかみ先輩の技にも対応したし」

穏乃「うちには『阿知賀のレジェンド』がいるからね」

淡「れじぇんど?」

穏乃「顧問の赤土先生、10年前に阿知賀を全国へ導いた人」

淡「へーそんな優秀な人なんだー」

穏乃「うん、次鋒の人のクセを見抜いたのも赤土先生だし」

・・・

控室

淡「ただいまー」

菫「・・・」ボー

淡「どうしたの菫先輩?」

照「どうやら・・・恋煩い」

淡「え?うそ??」

菫「射貫いたつもりが射貫かれた」ハァ

淡「何いってんの?」

照「あそこまで躱されたのは初めてだから・・・」

照「相手の事が気になってしょうがないみたい」

淡「ふ~ん、さすがレジェンドだねえ」

照「何それ?」

淡「実は菫先輩のクセを見破ったのは・・・」

照「ほうほう、そんな事が」

照「菫が・・・レジェンドに恋をした・・・」

・・・

白糸台が来る前日

穏乃「淡によると弘世さんが赤土先生の事を好きになったんだって」

憧「そんな事・・・何で?接点ないのに」

穏乃「自分の技を破った人が気になったとか」

玄「ふぅ~む、なるほどなるほどなるほど~」

宥「でも灼ちゃんが・・・」

憧「こればっかりは本人次第だからねえ」

宥「淡ちゃんがシズちゃんを・・・」

憧「それは許さない」

穏乃「だからこっちに来ている時に弘世さんと赤土先生を二人っきりにしたいって」

穏乃「お願いされてて」

憧「とりあえずセッティングするかぁ。あとは本人達次第って事で」

・・・

再び吉野駅前

喫茶店

晴絵「あははは、それは傑作だわ」

菫「すみません・・・淡の奴・・・」

晴絵「恋人いる?とか聞いたのもこの事だったんだねえ」ケラケラ

菫(助手席に座らせたり、照の卓に入れさせなかったのも・・・まったく)

晴絵「なるほどねえ、アレを躱されたのがよほど効いたんだね」

菫「はあ、自分でもあんなクセがあったのは気がつきませんでしたし」

晴絵「確かに私が宥に教えたけど、だからといって誰にでも出来る訳じゃない」

晴絵「宥の実力があって出来た事だから」

晴絵「キミの目に狂いは無いよ」ニヤ

菫「あっ」カァ

晴絵「ま、折角だし、宥に連絡取るか」ビッ

菫「すみません」

・・・

物陰

灼「ハルちゃんが白糸台の人とデート・・・」

灼「そんなオカルトありえ・・・」カタカタ

灼(決勝で戦った清澄の1年、いま貴方の事が理解出来た・・・)ソラヲミアゲル

??「あの・・・」

灼「はひっ」ビビクンッ

灼「あれ、確か白糸台の・・・渋谷さん?」

尭深「はい・・・」

灼「どうかしました?」

尭深「吉野葛を売ってるお店を探してたら、あなたを見かけたので」

灼「ああ・・・いや、ちょっと散歩してただけ・・・」アセアセ

尭深「いいお店知ってたら教えていただけませんか?」

灼「それなら、いい店知ってる・・・案内します」

尭深「ありがとうございます」ニコッ

・・・

尭深「鷺森さんは部長なんですよね」

灼「はい・・・他にやれそうな人がいなくて・・・」

尭深「私も次期部長なんです」

灼「そうなんですか・・・」

尭深「正直自分でも荷が重いかなって思ってるんですけど」

尭深「3連覇の次・・・もし負けたらと思うと・・・」

灼「・・・渋谷さんは渋谷さんですよ・・・」

尭深「え?」

灼「渋谷さんは・・・弘世さんでも宮永さんでも無い・・・」

灼「自分がよいと思う部を作り上げればいいとおもう・・・」

灼「私も・・・憧れてた人の真似ばかりしようとしてた」

灼「でもある日、自分には無理だと解った」

灼「それからは自分なりのやり方で行こうと思った・・・」

尭深「そういえば鷺森さん、準決勝と決勝の打ち方全然違ってましたね」

灼「・・・」

尭深「ありがとう」

尭深「気持ちが楽になりました」

灼「いや・・・」テレ

尭深「自分なりのやり方で・・・4連覇目指します」

灼「いや・・・」

尭深「え?」

灼「来年勝つのは阿知賀だから」ニヤ

尭深「ふふっ負けませんよ」ニヤ

・・・

晴絵「なんか皆で川原で遊んでるらしいよ」

菫「川原ですか、亦野の奴と釣りでもしてるのかな?」

晴絵「地図を書いたから、行ってみるといいよ」

菫「すみません、色々とお世話になります」

晴絵「いいって、・・・がんばれよ」

菫「はい!」

・・・

吉野近辺の川原

菫「赤土さんによると、確かこの辺りだと・・・」

菫「あ、いたいた。おーい」

・・・

淡「シズー、今度東京に来なよー、美味しいラーメン屋教えるよー」

穏乃「ほんと!いくいく!!」

憧「こら離れなさいよ!シズが行くなら私も付いていくから!!」

淡「だ~め、シズしか泊めてあげないー」

憧「ケチ~、奈良にだって美味しいラーメン屋くらいたくさんあるんだから!」

淡「ふ~ん、たとえば?」

憧「う・・・たとえば・・・『無鉄砲』とか?」

淡「それ東京にもあるよ」

憧「なんと!」

・・・

灼「このお茶おいし・・・」ズズ

尭深「このプリンも美味しい・・・」モグモグ

灼「それは『空気プリン』と言ってほうじ茶を使ったプリン」

尭深「ほうじ茶のプリン・・・素敵・・・」

尭深「今度、私のお気に入りのお菓子送るね」

灼「うん、楽しみにまってる・・・」

尭深「やっぱり東京銘菓は『東京ばな奈』かな」ニコ

・・・

宥「あったか~い」ヌクヌク

誠子「よし、焼けましたよ、宥さん」

宥「おいしーあったかーい」パクパク

誠子「釣りたて新鮮な魚たちですからね、とっても美味しいですよ」

宥「たき火あったか~い」ポカポカ

誠子「熱くないですか?」

宥「ううん、丁度いいかも~」ホカホカ

・・・

玄「はい照さん、奈良名物『大仏プリン』なのです」アーン

照「アーン」

玄「美味しいですかー」アーン

照「おいしー」モグモグ

玄「まだまだありますよ」アーン

照「もっと食べたいー」モグモグ

玄「おまかせあれ!」

玄「奈良にはおいしいプリンがたくさんあるのです!」

玄「大仏プリンもいいですけど、おすすめは『ふるふるいちごちゃん』です!」

照「すばら!ミルクのうまみにイチゴがマッチしていて」

照「これ以上無いくらいのハーモニーを奏でている!」チュルチュル

玄「お口直しに『生姜のなめらかプリン』などいかがでしょう」

照「!?これは・・・今までにない優しい味!!」メカラウロコ

照「プリンがあればもう何もいらない」モグモグ

照「玄ちゃんちの子になる~」モグモグ

・・・

菫「・・・」ポツーン

菫「え?あれ?」

菫「どうして・・・」

菫「どうしてこうなった??」

完!

seela について

ゲーム(RPG)やマンガ好きな一般人。最近は日常系など緩い作品が好きです。
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【咲SS】菫「射貫いたつもりが射貫かれた」後編 への4件のフィードバック

  1. 匿名 のコメント:

    「尭深 淡」等で検索していてたまたま来たが、ほのぼのしていて良かった。
    乙。

    • seela のコメント:

      読んで頂きどうもうです。
      最近全然SS書いてませんが、ひまを見てまた書きたいところ。

  2. 匿名 のコメント:

    「淡穏」で来ました。
    憧→穏乃←淡が好きなのですごくよかった

    • seela のコメント:

      ありがとうございます。
      本編決勝もありますし、彼女達の活躍が楽しみですね

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